tanakamasahir0’s diary

昔大学教授、いまプログラマー・講師・フォトグラファー・その他何でも屋です

ChatGPTのビデオモードはすごい

ChatGPTのすごさはすでに書いていますが、毎日驚きの連続です。

大学図書館で借りてきたこの本

ビデオモードの話を見つけた本

で「ビデオモード」を知りました。ビデオモードとは、ChatGPTで、音声対話のボタンを押し、ビデオカメラのマークを押すと、スマホのカメラの映像について、ChatGPTとリアルタイムで話ができるのです。

用途はまず外国で読めないメニューや案内があったときにそれにスマホを向けて日本語でいろいろ聞いたら、もちろん日本語で教えてくれるというものです。来週台湾に行く私は早速その機能を使うことになるでしょう。

プログラムリストを視野に入れて聞くとその説明もしてくれます。カメラを内向きに切り替えて、自分の顔を映して、どう見えるか聞くというのも面白いです。ChatGPTは基本的にほめてくれますから、ちょっと落ち込んでいるときなどにとても励みになるのではないでしょうか。

この機能の使い方を考えるだけで本が書けそうなくらい面白いです!!!

 

退職後の仕事(その1)

退職して、3か月が過ぎました。この間、あっという間のような、あるときは、遅々として時間が進まないような感じがしたり・・・。

 

正直なところ、時間は割とゆっくり過ぎているという感じです。

退職前の数か月は、自分を人前に晒すことが多く、よそ行きの自分だったかもしれないと思っています。2月の、最終講義、その日の晩の退職記念パーティ、3月の学部の送別会、退職後は、4月に入り、名誉教授称号授与式もありました。それぞれ挨拶をする(当然ですが)のに、時間を掛けて準備し、カンニングペーパーを持たずに話をすることができました。

以下の写真は、最終講義のときの写真を、ChatGPTに「浮世絵風にして」もらったものです。なかなかいいではありませんか!しかも、森伊蔵を手に持っています。もちろん、最終講義のときに壇上で森伊蔵を持っていたわけではなく、これはChatGPTの創作です。私が森伊蔵が好きだということをなぜ知ったのでしょうか?

 

私の写真(modified by ChatGPT)

4月からは、甲南大学で、「情報英語」という科目の非常勤講師をしています。情報英語というのは専門教育科目の選択科目で、情報系の学生に必要と思われる英語を教えるという趣旨の科目です。

やる内容は毎年少しずつ違っていますが、今年は、学生に役に立つと思われる内容の英語での講演を3つ聞いてもらい、文字起こし、和訳、さらには要約も提示し、みっちりと理解するよう努めました。1つ目はSteve JobsStanford大学卒業式での講演、2つ目はTEDxでのクリス・ロンズデールの「どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法」、3つ目はジョシュ・カウフマン の「最初の20時間 — あらゆることをサクッと学ぶ方法 」を教材に選びました。3つ目の講義は、何かを学ぶのによく1万時間必要と言われることから話を起こし、それは世界での超一流になるための時間であって、何かを学ぶには20時間あればできるという話です。

私自身、これらの教材を授業の準備のために何度も聞き、英語がすらすら思い浮かぶところまで聞きました。最も身に着いたのは学生ではなく私だったのではないかと思います。

情報英語の授業では、まさにこの20時間の課題を学生に課しました。その成果を動画で提出させるという、私もかなりの冒険をしました。私自身、20時間の課題を「中国語」を勉強するということで自分に課し、そこそこの成果を得ることができました。

現役の教授の時は時間がなく、ここまで時間を掛けて授業をすることなど、皆無でした。しかし、今回は違います。これくらい時間がないと授業をするなんて無理に近いと思っています。

この科目では、論文募集のメール Call for papersをいくつか学生に紹介しました。国際会議がどのような内容で開催されるのかということについても、詳しく話しました。もちろん、Banquetの意義についても。Banquetで何時間も英語で見知らぬ外国の研究者と食事をしながら話すことの重要性は、わずかでもいいから伝わっていてほしいな。

外国にいくときに空港で英語のアナウンスがありますが、これを聞き逃すと大変なことになることがあるということも、動画で学生に紹介しました。

さらに、ChatGPTのGPTsを使って、ホテルマンをでっち上げ、英会話をしてみるということも試みました。システムはよくできたのですが、残念ながらそういう場面に耐えうる学生は、当たった学生の英語では皆無でした。また、外国の会社の中にいる人に、電話で話をするというシミュレーションもこれまたChatGPTでやりました。ChatGPTはとても役に立ちます!

退職後、もう1つやっている仕事はプログラミング、システムづくりです。こちらについては、日を改めてご報告したいと思います。

 



 

福岡で、私の古希と退職のお祝いをしてもらいました

3月に長年勤めた大学の定年退職、そして、数え年で古希の年齢ということで、娘家族たちが私を祝ってくれました。

長女の住む、福岡市の志賀島にある国民休暇村がその宿です。

 

大阪からくる次女の家族は福岡空港で落ち合い、マリンワールド(水族館)で長女の家族とも会い、ここで全員集合!福岡は空港が駅から近くていいですね!

 

マリンワールド

孫たちも、水族館はとてもお気に入りでした。

 

早めに宿について、ゆっくりしました。目の前が素晴らしい砂浜で、まさに別世界です。

国民休暇村志賀島

宿の前の海。

海水浴にも最適です。夏にも来たいと思いました。


唯一残念だったのは、雲がかかっていて夕日が見えなかったこと。夜も、晴れていたら星空の観測会を宿が開いてくれるはずだったのですが、あいにくの曇りでした。(曇ったのは、ちょうど夕方だけだったような・・・)。

 

食事はビュッフェ形式

夕食はビュッフェ形式でした。魚の好きな私にとって、本当に素晴らしい食事でした。(写真では少ないですが、もちろん、山のように食べました!)

海浜公園

まだ0歳児を含めて全部で11人の大グループでしたが、こうやって集まることができて、本当によかったです。

老後はまた家族の役割が増すのだということを感じました。

5人の孫たちの遊び相手や勉強の相手もこれからすることが増えるかと思います。いつまでも、よい関係でいたいと思いました。

※集合写真は家族の中だけの共有とさせていただきます。

万博の写真(続き)

先にあげた写真はいかにも面白くなかったように見えるので、本当はもう少しいろいろなものがあったのをお見せます。

チェコ(だったかな?)



トルクメニスタン

中国館は入ろうとしたら長蛇の列だったのであきらめ

SEIKOはついに日時計か・・・溜息。

COMMONSは寄せ集め館。空いている。

オマーン。大ディスプレイが迫力。

アゼルバイジャン。きれい。

タイ。

 

万博に行きました

5月15日(木)、行ってきました。岡山から、新幹線に乗り、新大阪から地下鉄御堂筋線、中央線に乗りついで、夢洲へ。

混んでましたね。久々の通勤電車風。会場はほぼ日本人ばかり。外国人は会場の外の町のほうが割合が高いような感じです。入場には数十分、そのあと、パビリオンが、どれもこれも数十分から1時間半くらい並ぶことになりました。

といっても、人気があるところに行ったわけではなく、とにかく並んだら入れるところ。中の展示も、楽しむ余裕なんてありません。何があったのかもよくわからず(それなりによかったものもありましたが)、とにかく歩かされ、待たされたという印象です。歩数は2万歩をこえていました。

よかったのはハンガリー館。プラネタリウムのようなドームでスポットライトがある中、きれいな女性が妖精のように見えて、民謡をとても美しい声で歌い、その立ち姿は長く思い出に残る美しさでした。どうも、何人かその役の女性が交代で出演しているようですが、我々が見た方が大当たりでした!残念ながら、暗くてシャッターが下りませんでしたので写真がないのですが。

建物がきれいだったり、SGGsに国として取り組んだりしていることは展示の様子からわかりますが、何も万博に行かなくてもいくらでも見る・知ることのできる時代です。せっかくの展示が、この長時間の行列待ちで気分が相殺されてしまうのは何とももったいないですね。

個人的な趣味の問題ですが、お金がかかるのはともかくとして、これだけの時間と疲労を掛ける値打ちがあるかといえば?です。考えてみたら、日頃、町で人気のあるレストランも、私は行列を見たらすぐに避けて人の少ない、待ち時間のないところに入る人間でした。万博が合うはずがない!

オマーン

 

人生の点(出来事)はつながる(Steve Jobs)は確かにそう思う

Steve JobsStanford大学卒業式での挨拶

https://www.youtube.com/watch?v=UF8uR6Z6KLc

はネット上で公開されていて、私はこの16分ほどの講演を自分の授業(情報英語)の教材として使っています。

彼は、講演の中で、3つの話をしています。

1つ目は、「点をつなぐ」

2つ目は、「愛と喪失」

3つ目は、「死」

2つ目の話は、仕事を中心とした話で、自分で作ったApple社を解雇されたという話が披露されます。3つ目の話は、彼がすい臓がんの宣告を受けたが、幸運にも手術で直る種類の病気だとわかり、だから今ここで話をしているというようなことを言っています。彼はのちにやはり膵臓がんで亡くなっているので、彼も再発後は複雑な気持ちだったと思います。

 

私がここで言いたいのは1つ目です。点をつなぐというのは、何かをやっているときにはそれが将来の自分にどのように影響するのかわからないが、年を取ってから前を振り返ってみると、いろいろな人生のイベントがみなつながってくるという意味です。

彼の生い立ちの話が出てくるのも、すべて後からいろいろなことにつながっているのですが、特に、大学を辞めたがしばらくは、caligraphy(書体)の授業に興味があって、授業にもぐりこんでいたということが、のちのMacが多くのフォントを持つことにつながったということが中心的に話されています。

 

私も、自分の歴史を振り返ってみて、確かにその通り(点はつながる)だと思います。

 

おっと~~~

 

今日、このブログで言おうとしていたのは、仕事ではなく、読書の趣味においてです。私が昔から好んで読んできた作家の中に林望中島義道があります。

二人に共通しているのは、いずれも外国に何年も住んで、研究(勉強)してきたということくらい。林氏は文学者で、イギリスで大いに人生を楽しみ、彼の本を読むと彼の楽しみがこちらにも伝わってくるので、私は彼のようには行動力がなく、したがって彼のように人生を楽しんできたとは言えない人間ですが、まるで自分が彼に乗り移って楽しんでいるような気分にさせてもらいました。

中島義道は哲学者ですが、「それおかしいんじゃないの?」と思うことを哲学者的な視点でとらえて、思いっきり言ってくれるものだから、自分の代弁者として見ることもできて(いつもそう思えるとは限らないが)、彼のようには行動できない小さい人間である私が、時に、思い切り自分の思いを社会にぶつけるような感覚を味わえるのが好きです。

今日は、何を言いたいかというと、なんと、中島氏の本(英語コンプレックスの正体」(講談社α文庫)の中で、林氏の話が出てくるのです。はたから見ると、まったく違った性格の二人ですが、中島氏は、イギリスにわたり、彼の地で、まったくイギリス人にこびへつらうことなく好きなように日本人魂を発揮している様子がお気に入りのようなのです。

実は、私自身、日本人が国際会議などに行ったときに少しでも楽に楽しめるような、英語勉強法の本を書きかかっているのですが、「英語は英米人のためだけのものではない」ようになった今でも、そこに英語のお手本を求める、日本人(だけでなく、多くのアジア人もそう)にそれでいいの?と問い直したいと思っているのです。

そう思っているときに、たまたま自分の本棚にあったこの中島氏の本を読んで、20年前に、堂々とこういう主張をしていたのを見て、「つながっている」と感じたのです。そして、さらにその本の中で林氏のことにもつながっていたのです。

 

この話はまた後日、ここに続きを書くことになるでしょう。

 

私のブログに興味がある方は、続けて見てくださいね。

 

 

 

「変なプライド」を捨てる

脳科学池谷裕二さんの「生成AIと脳」という本があります。

この本を読んでいると、

現代において、生成AIを使わないのは、「自分はスマートホンを持たない主義だから」「私はEメールは使わないから」と主張するようなものです

(p.65)

という文章があるのに気づきました。

まさにその通りだと思います。

生成AIは魂がなく、単なる過去の文字列を並べただけ

等と言って、否定したくて仕方ない人が一定数いるのは間違いありませんが、使ってみたのでしょうか。

生成AIがあなたの人生の指針になるかどうかはわかりませんが、少なくとも、仕事の役には立ちます。計画立案、物事の経緯の確認、詳しい説明、プログラミング、翻訳、などなど、役に立つことは山ほどあります。

「自分はスマートホンを持たない主義だから」「私はEメールは使わないから」

という主張は、自分はスマホやメールさえ使いこなせないということを言っているようなものです。そういう人がまだいるから、行政や地域の連絡に電子的手段が使えないのでしょう。

今は、文明の大変革の時代だと思います。この波に乗り遅れるのは、大きな後悔につながるでしょう。

私は、高齢者ですが、自分で活用することに執念を燃やして仕事をしています。

興味がある人はぜひ何でもご依頼ください!