生成AI、もっと具体的に言うと、ChatGPT 4oをこのところ盛んに使っている。ひとつは文章の作成、もう1つはプログラミング。
この3月末で退職したので、2月に最終講義、退職記念パーティ、そして大学院の会議、教授会での最後の挨拶、送別会での挨拶。いずれのトークでも、ChatGPTに話の骨子を作らせたり、逆に、それから具体的な話の中身を作ってみたりした。文章の長さを決めれば、それを話すのにかかる時間も見積もったりした。
実際に話をするときには、原稿を持たずにアドリブでやったが、あらかじめ話を考えておいたのは正解だった。
プログラミングでの活用について。私は退職後、社会福祉法人の情報化をお手伝いすることになった。あちらも手探り、私ももちろん手探り。一体何からやればいいのか。そういう状況の中で、雇用してくれるというのは期待があるからこそのことと、大いに感謝している。まずは、介護インシデント報告がExcelファイルの中にたまっている。それも、あまりしっかり様式ができていない状態である。まさに、不完全なデータの山から有用な知識を取り出す、データマイニングの世界。私は、ここに、いきなり生成AIを使ってみることにした。
Excelのフォームから、事故の内容を自動的に一言にまとめ、発生場所や時間、その他の情報を書き出し、あとでそれをクラスタリングするというような方向で考えてみることにした。
過去のデータを1つのリストにするプログラム作成(Python)、今後、新規のインシデントに対して入力はブラウザから行うためのサイト構築(Javascript)といった内容をChatGPT1つでほぼ全部行うことができた。
ChatGPTは、まさに、人に頼んでプログラムを作ってもらうような感覚でプログラムを作ってくれる。たまには、思い通りの結果を出さないこともあるが、何度も何度も、要求を言葉で出せばそのうち思い通りのものになっていく。これは、新しいプログラミングの方法だなと思う。あと1,2年すれば、プログラミング教育は、今のように人がすべてコーディングするのではなく、生成AIを使いながらということになることは間違いない。